診療案内Guidance

病を体と心の両面から
治すための治療体制

当院では病を体と心の両面から治すために、内科と心療内科を設置し横断的な治療ができる体制を整えています。

  • 生活習慣病の管理が必要と感じている
  • 肥満の症状が著しい

といった生活習慣病

  • 職場に行くとだるくなる
  • 頭痛・胃痛・高血圧で内科に行ったのに「異常なし」

と言われ続けているといったストレス性の症状もご相談ください。

河野 藤正

診療科目

内科

  • 内科一般

心療内科・精神科

  • 不眠症
  • うつ
  • 軽症「うつ」

    • うつ状態…いくつかのうつを疑わせる症状があるけれども社会生活に特に支障をきたしていない状態
    • うつ病…それまで通りの社会生活を継続することが困難な程度まで症状が進行し自殺念慮などが出現するような状態

    最近、目立って多いのがうつ状態の患者さんです。どのような症状があるかと言いますと 気持ちが沈むあるいはイライラする、何をしてても楽しくなくて動く気にならない、だるい・しんどい・めんどくさい、 日中よりも夜になると少し元気になる、焦燥感を感じるが能率があがらない、集中したり決断できない、 眠れないか眠り過ぎる、痛みを感じやすくなる、など。 職場では遅刻やミスが増えたり会議での発言が減ったりします。

    また様々な自律神経症状(上半身がカーと熱くなる、冷や汗をかく、下半身が冷える、のぼせ、めまい、ふらつき、耳鳴り、肩こり、頭痛、動悸、息切れ、胸痛、腹痛、下痢・便秘、立ちくらみ、発熱、月経異常など)に悩まされることもあります。

    うつ状態の内に診断ができればより早く治りますし職場や家庭に影響を与えることもほとんどありません。 しかしここで一つ問題があります。早い段階でうつを見つけようとすると誰がうつを診断するのでしょう? 例えば肩こりしか自覚症状のないうつの患者さんが忙しい内科を受診して、もし「ああ、肩こりですか、湿布をお出しして おきましょう」で診察が終わってしまったらうつは診断されません。

    本人以外で最初にうつに気がつく可能性があるのは家族、友人、職場の同僚ですから家族が本人に心療内科受診を 勧めるかあるいは職場で適切な対応を取ることができれば早期発見の道が開けます。職場でそのような対応が とれるようになるためには社内啓発が必要でしょうしまた普段から社員のストレスチェックや組織診断をしてゆくことも 必要かもしれません。もし社員が自らストレスチェックが出来るような体制があれば本人が真っ先に気が付くでしょうから早期治療の一番の早道となるでしょう。

    うつについて是非皆さんに知っておいて戴きたいことがあります。環境によっては誰でもうつ状態になる可能性があるということ。 そのようなうつ状態は必ず100%治るということ。患者さんを元気づけるつもりで励ましたり、気分転換に誘い出したりすることは逆効果であることが多いこと。治療経過は月単位で良くなってゆくものなのであせらないこと。

    うつは別名「心の風邪」などとも呼ばれたりしますが普通の風邪と同様に健康保険も利用できますし是非早めに受診されることをお勧め致します。

  • パニック障害
  • パニック障害

    発作的に体調が悪くなりその時に強い不安感や恐怖感を伴うといった症状を経験されることがあればそれはパニック発作かもしれません。パニック発作を繰り返し日常生活や仕事に支障をきたす場合はパニック障害と診断されます。この時、どのような症状が出現するかというと動悸、発汗、震え、呼吸困難、胸部あるいは腹部の痛みや不快感、めまい感、自分をコントロールできなくなる感覚、死んでしまうかもしれないという恐怖感などです。

    一度でもこの発作を経験するとその時の怖さが強烈に印象に残るため二度と経験したくないという思いが強く残るようです。その思いが強ければ強いほど二度目の発作が起こり易くなります。 逆に忘れっぽい人、あまり物事にこだわらない人は一度だけは発作を経験しても二度目はないと いうことが多いようです。

    この差はどこから生じるのでしょうか?前回電車に乗っている時に発作が起きた人はまた電車に乗らなければいけなくなった時に不安を感じるかも知れません。前回と同じような状況になった時に同様の症状が起きるのではないか、というふうに今、現実には何も困ったことは起こっていないのだけれど先のことを予測して不安を先取りしてしまうことを「予期不安」と呼びます。前回、ご説明した通り不安が高まれば自律神経症状は出現し易くなりますから症状が出現しやすい状態を自ら作って電車に乗っていることになります。その状況で少しでも何かの症状が出現すると「やっぱり出たか」と一気に不安が高まるので後は両者が互いに強め合って発作のピークを形成します。

    つまりある意味でパニック発作は患者さんが自分で作っている症状とも言えるのですがではどうやって治療すればいいのでしょうか?簡単に言うと発作の悪循環を断ち切って発作が起こらない状態を作ればいいのです。内服はしているけれど発作を起こさずに電車に乗ることができれば、そしてその状態が例えば半年間続けば電車に乗ることに対して不安や抵抗感は感じなくなっている筈です。これは内服を終了できる状態に来ていることを意味します。このような風に少しずつ行動範囲を広げてゆきながら数ヵ月後には完全に治癒させることができる病気です。

    しかし、もしパニック障害と診断をつけてもらうことができなければいつまでも発作を繰り返し、自分に自身を失い2次的にうつ状態になったり、引きこもりがちになって人間関係が変わってしまったりあるいは何年も症状が持続する間に次第に簡単に身体症状が出現するようになってきたりすることもあります。多くの患者さんが発作に対する不安から外出したり乗り物に乗ったりする行動を制限して生活をしておられます。

    パニック障害という病名は最近ではかなり知られるようになりましたがその人によって身体症状が違っているため胸痛がする人は循環器科を受診するでしょうしめまいがする人は脳外科に行くかもしれません。受診先でパニック障害を疑えば心療内科に紹介されるのでしょうが現実にはそうならないケースが未だに相当あるように思います。是非、皆さん一人一人がパニック障害に少し関心を持って戴いて仮にそのような症状が出現することがあっても正しく対処できるようにして戴きたいものだと願っております。

  • 自律神経失調症
  • 心身症
  • 心身症

    心身一如(いちにょ)という言葉が示すように心は体を、体は心を写す鏡のごとく深い関係にあります。 心身症とは心理・社会的要因が大きく影響を与える身体疾患と定義されています。

    「あっ、薬が切れてしまってる」と思ったとたんに出現する気管支喘息発作や、近くにトイレがないことに気付いて腹痛を起こす過敏性腸症候群などは最も分かりやすい例でしょう。職場にいると必ず胃の調子が悪くなるのに自宅では全く問題のない人や乗り物に乗ると決まって調子が悪くなったり、人と合うと異常に汗をかくといった風にある状況になると必ず調子が悪くなる人もいます。

    過剰なストレスにより発作的に血管が収縮し狭心症や心筋硬塞を発症したり、血圧が上昇しその結果脳出血を起こしたりする可能性もありますしまた自己免疫疾患を発症してしまうこともあります。ストレスに対処するために喫煙本数が増えたり食べることに走ったりすれば新たに二次的疾患を引き起こす原因となります。またストレスの蓄積が慢性的に免疫機能を低下させると癌の発生リスクが高まるとも考えられています。

    このように精神的・心理的影響と無縁の疾患を探す方が難しいくらい様々な疾患が心の影響を受けていることが分かります。ちなみに代表的な心身症は他にパニック障害、過喚起症候群、自律神経失調症、アトピー性皮膚炎、胃十二指腸潰瘍、急性胃粘膜疾患、慢性胃炎、摂食障害、偏頭痛、神経因性膀胱などがあります。

    このような密接な心と体の結びつきはどのようにして起こってくるのでしょう。感情の中枢は脳の 扁桃体にあると考えられていますがそのすぐ近くに自律神経の働きを上位でコントロールする視床下部があります。この両者は神経線維で接続されておりどちらか一方が不安定になると他方も不安定になってしまうという関係があると考えられています。例えば会社で上司と喧嘩をした後で胃痙攣を起こしてしまったとしても不思議ではないのですが胃の検査をして何も異常がないから「大丈夫です」と言われたとしても同様の症状を繰り返す人にとっては問題の解決にはなっていないでしょう。

    心と体を分けて体の部分にのみ光を当てて診て行くのが内科で主に行われてきた一般的な 方法だとすると心療内科は「心と体を分けないで一人の人間として診てゆく内科」という立場に 立っています。つまり分析をする段階では通常の内科同様個々の臓器を問題にして検査もしますが最終的にはそれらの検査結果や患者さんの心理状態をすべて統合して診断と治療を考えるという意味で「全人的医療」を志向しておりよりよい問題解決を目標をしております。

    どうも調子がよくない気がするけどどこがどうと聞かれてもよく分からないので何科を受診したら いいのか分からないとか、病院の検査で異常なしと言われたけれど症状がとれなくて困っている、あるいはこんな症状で病院を受診していいんだろうかと迷っておられる方、一度心療内科を受診 してみられませんか?心療内科が窓口となり必要に応じて他の診療科をご紹介するというのは 非常に自然な流れだろうと思います。

  • 更年期障害
  • 過敏性腸症候群
  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支喘息
  • 生活習慣病
  • 適応障害
  • 不安障害

循環器科

  • 狭心症
  • 不整脈
  • 弁膜症
  • 高血圧
  • 高脂血圧
  • 糖尿病
  • 心筋症
  • ペースメーカー管理
  • PTCA・ステント・バイパス術後管理

当院からのお知らせ

初めて受診される方へ

パソコンか携帯電話のインターネットで初診のご予約ができます。 http://www.omc1.jpへアクセスして画面右上の予約ボタンを押し 画面の指示に従って下さい。 また電話でも24時間受付可能です。 初めて心療内科を受信される方は初めての心療内科のかかりかたもご参照ください。

再診の方へ

ネットか電話でご予約の上、ご来院戴くと待ち時間が少なくて済みます。

急な症状で受診される方へ

急な発熱などの場合はその都度対応させて戴きますのでお申し出下さい。

入院が必要な場合

当院で入院が適当と判断した場合には北野病院の開放病床を利用できます。